たんぱく制限食宅配おすすめランキング


腎臓病のための食事作りが難しくて困っているんだけど…

腎臓病の方は、たんぱく質、塩分、カリウム、リンを調整する必要がありますね。また、たんぱく質を控える分、十分なエネルギーを摂取することも大切です。食事宅配サービスのたんぱく制限食を利用すれば、食事作りの負担が減りますよ。

食事宅配って、お高いんじゃないの?

たしかに制限食の中では高めですね。それでも腎臓病の方に適していて、しかもリーズナブルな、たんぱく調整食のおすすめランキングを紹介しますね。
1位:メディカルフードサービス・たんぱく制限食

ランキング1位のメディカルフードサービス(MFS)「タンパク制限食」には、A・B・Cの3コースがあります。たんぱく質量・塩分・カロリー・カリウム量によりコースを分けています。
他社にもたんぱく制限食はありますが、コース分けをしているのは、メディカルフードサービスだけ!これにより、腎臓病の程度や医師の指示に合わせて、自分に最適なコースを選ぶことができます。
人工透析・腎臓病などの方におすすめ
1日のたんぱく質の目安:50~60g
1食あたり:
・たんぱく質 16g
・塩分 2.0g以下
・カロリー 300kcal
・カリウム 700mg以下
・リン 240mg以下
慢性腎不全・人工透析などの方におすすめ
1日のたんぱく質の目安:25~40g
1食あたり:
・たんぱく質 9g
・塩分 1.7g以下
・カロリー 300kcal
・カリウム 550mg以下
・リン 240mg以下
糖尿病性腎症・人工透析などの方におすすめ
1日のたんぱく質の目安:25~40g
1食あたり:
・たんぱく質 9g
・塩分 1.7g
・カロリー 200kcal
・カリウム 500mg以下
・リン 240mg以下
腎臓病の方向けの食事では、たんぱく質をはじめ、塩分、カロリー、カリウム、リンと、調整すべき項目が多いです。メディカルフードサービスは、管理栄養士がこれらを厳密に計算して、3コースの基準に忠実なメニューを作ってくれているので安心です。
しかも、どのコースが良いのか迷った時など、電話で管理栄養士さんに相談できます。これは心強いですね。
さらに、メディカルフードサービス(MFS)の特徴は、弁当容器が大き目であること。制限食でありながらもしっかり食べることができ、満足できるお弁当になっています。

また、お惣菜は【主菜1品+副菜3品】の4品。他社には【主菜1品+副菜2品】の宅配弁当もあるので、惣菜数は多い方になります。ご飯はつきませんが、追加で購入することもできます。

味は普通に美味しいです!塩分を抑えているのに味付けが工夫されていて、薄味で物足りないとは感じさせません。

ちょっと残念なのは、お値段。高めです。送料は無料ですが。
メディカルフードサービス
たんぱく制限食 A・B・C(税込)
商品名 | 価格 | 1食 |
お試しセット(6食) | 5,659円 | 943円 |
週6食定期コース | 5,659円 | 943円 |
週7食定期コース(昼) | 6,458円 | 922円 |
週7食定期コース(夜) | 6,458円 | 922円 |
週8食定期コース | 7,257円 | 907円 |
週10食定期コース | 8,856円 | 885円 |
週12食定期コース | 10,454円 | 871円 |
週14食定期コース | 12,193円 | 870円 |
肉・週6食定期コース | 5,983円 | 997円 |
魚・週6食定期コース | 5,983円 | 997円 |
なお、メディカルフードサービスの注文はユニークで、「お試しセット」(6食)は何度でもお試しできるし、「定期コース」と名がついていても、1度だけの注文もOKです。
とりあえずは6食のお試しセットで様子を見る。または冷凍庫に余裕があれば、なるべく食数の多いセットを選んで割安になるようにする、というのがおすすめかもしれません。

メディカルフードサービスは価格は高めです。しかし3コースもあって自分に最適なコースが選べることと、内容量が多めで充実していることを考えると、腎臓病ケアの強い味方になるはずです!
2位:食宅便ケアシリーズ・たんぱくケア

ランキング2位の食宅便(※食卓便)・ケアシリーズ「たんぱくケア」コース。公式サイトを見ると、次のように説明されています。(※「食卓便」と間違えられることが多いですが、正しくは「食宅便」です。)
1食あたりのたんぱく質量が13g程度、塩分2.0g、カリウム500mg、リン270mg以下に抑えた7食1セットのメニューです。(ご飯150gを一緒に召し上がった場合)
「ん?たんぱく質制限食としては、たんぱく質13gは多いなあ」と思ったら、これは、ご飯150gを含めた数値でした。ご飯にもたんぱく質が入っていますからね。
そこで、食宅便コールセンターに問い合わせて、惣菜セットだけのたんぱく質量などを確認しました。「たんぱくケア」全49食の成分は次の通りです:
1食あたり:
・たんぱく質 6.7~13.9(平均9.4)g
・塩分 1.0~2.0 (平均1.6) g
・カロリー 200~275 (平均217) kcal
・カリウム 145~414 (平均261) mg
・リン 44~173 (平均114) mg
他社のたんぱく質制限食では、1食のたんぱく質量を10g以下としているところが多いです。食宅便「たんぱくケア」コースは6.7~13.9gでバラツキがあるものの、平均9.4gですから、トータル的には一般的だと言えるでしょう。
食宅便で注目すべきは、惣菜数。食宅便は【主菜1品+副菜4品】の構成になっています。つまりおかずが5種類。他社と比較して惣菜数がダントツ多いです。

おかずが5種類もあると、色々食べられて嬉しいですね。ご飯はつきませんが、追加でご飯やみそ汁を購入することができます。
見た目が鮮やかできれいなのも食宅便の特徴。見るからに美味しそうです。

そして実際に美味しいです!万人受けする味付けという感じ。

さらに食宅便はコスパも良いです。7食セットが4,340円(税込)。1食あたり620円(税込)です。
送料780円(税込)かかってしまうのがちょっと残念ですが、送料込1食あたり731円(税込)は、他社のたんぱく質制限食と比較して、なかなかリーズナブルです!
なお、食宅便は1梱包に2セット入れられるので、2セットまとめて購入して割安にするのもおすすめです。また、定期購入にすると送料が半額の390円になります。

惣菜数が多く、コスパも良い食宅便。腎臓病などで制限食が必要な場合、色々食べられて、しかもお値段がリーズナブルなのは嬉しいですよね。おすすめです!
3位:ウェルネスダイニング・たんぱく&塩分調整気配り宅配食

ランキング3位のウェルネスダイニング「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」は、腎臓病のために、たんぱく質、塩分、カリウムが調整されている制限食です。ご飯はつきませんが、「低たんぱくご飯」(後述します)を追加購入することもできます。
1食あたり:
・たんぱく質10g以下
・塩分2.0g以下
・カロリー300kcal以上
・カリウム500mg以下
他社のたんぱく質制限食と比較して、ウェルネスダイニング「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」の特徴は、「カロリー300kcal以上」と、カロリーがやや高めに設定されていること。
後述しますが、腎臓病の方は、たんぱく質を制限するだけでなく、カロリーを適切に摂取することも大切です。たんぱく質を減らすとカロリーが不足してしまい、不足分を補うため、結果的に腎臓に余計な負担がかかってしまうからです。
腎臓病の方はどの程度のカロリー摂取が必要かを担当医に確認して、カロリーの数値を手掛かりに、宅配食を選ぶとよいかもしれません。
さて、実際にウェルネスダイニングの宅配弁当を食べてみて私が感じたことは:

要するに、制限食だとは感じさせない、安定した美味しさのお弁当です!
美味しいのはいいのですが、お値段はちょっと高め。7食セット5,184円(税込)で、1食740円(税込)。これに送料770円(税込)がかかります。送料込みで考えると、1食850円(税込)。
ただし、初回は送料無料です。また、じっくりお試ししたい人のために、2ヶ月間送料無料のトライアルコースもあります。初回お試しをして気に入ったら、次は2ヶ月間送料無料で利用するのが最もお得です。なお、定期購入の場合は、送料は半額の378円(税込)になります。
さて、ウェルネスダイニング・たんぱく&塩分調整気配り宅配食は、【主菜1品+副菜3品】の惣菜セットなのですが、これに「低たんぱくご飯」を追加購入することもできます。主食のご飯まで低たんぱくにこだわりたい人に、おすすめです。
ウエルネスダイニング「低たんぱくご飯」とは?
普通のご飯のたんぱく質は10分の1
カリウムとリンも低くコントロール
普通のご飯 (180g) :
・たんぱく質4.5g
・カリウム52mg
・リン61mg
低たんぱくご飯 (180g):
・たんぱく質 0.45g
・カリウム1mg
・リン25mg
魚沼産コシヒカリ100%使用
30食 7,344円(税込)

ウェルネスダイニングは安定した美味しさ。お値段はちょっと高めですが、初回送料無料や2ヶ月トライアルコースを利用して、お味のほどを確かめてみてください!
4位:つるかめキッチン・たんぱく&塩分制限気づかい御膳

ランキング4位のつるかめキッチン・たんぱく&塩分制限気づかい御膳公式サイトには、「クレアチニン値対策に!」と明記されています。
クレアチニン値は、腎臓の機能が低下すると高くなってしまうもの。つまり、腎臓の調子が気になる方におすすめなのが、たんぱく&塩分制限気づかい御膳ということですね。この冷凍弁当は、腎臓病ケアのために次のように調整されています。ご飯はつきません。
1食あたり:
・たんぱく質10g以下
・塩分2.0g以下
・カリウム500mg以下
つるかめキッチンの宅配弁当も【主菜1品+副菜3品】。制限食なのに色々しっかり食べられるのが嬉しい内容になっています。

つるかめキッチンの宅配弁当を実際に食べてみて、たまに「この野菜はちょっと柔らかすぎかな」なんてこともありましたが、その程度のことは他社でもよくあること。全体的には、定番メニューから、目新しいおしゃれな惣菜まで色々あり、普通に美味しいです!

つるかめキッチンで注目したいのは、注文方法がユニークなこと。公式サイトへ行くと、28%OFFの定期コース(特別キャンペーン価格)で購入するようにと促されます。
以前は「都度購入」も選択できたのですが、現在はオンラインでは、この28%OFF「定期購入」のみが可能です。どうしても都度購入したい場合は、電話で申し込む必要があります。
いきなり定期購入というと躊躇しますね。しかしご安心を!つるかめキッチンの定期購入は、最低利用期間の縛りなしで、電話1本で簡単に解約できるからです。つまり、28%OFFの特別キャンペーン価格で、実質1回のみのお試しが可能です。
定期購入という形だと28%OFFで、しかも送料無料になるので、つるかめキッチンを試すなら、継続する、しないに関わらず、定期購入という形で注文するのが絶対おすすめです。
28%OFFの定期購入7食セットは5,508円(税込)。1食あたり786円(税込)になります。
1食786円(税込)はちょっとお高いですね。ただし、毎回送料無料は大きいです!
ランキング5位のウェルネスダイニングを定期購入した場合、送料込み1食あたりは794円(税込)。それと比較すると、つるかめキッチンの方がちょっぴりお安くなります。

つるかめキッチンの定期購入を解約するには、次回配達予定日の6営業日以上前に電話をする必要があります。とりあえず1回のみ「お試し」したい場合は、宅配周期を3週間~1ヵ月おきなどに設定しておくと、余裕をもって解約申込みができるので、おすすめです!
たんぱく制限食ランキングまとめ
上記では、腎臓病ケアに適したたんぱく制限食を、おすすめの順にランキングで紹介しました。
お値段だけに注目して、4社を安い順に並べると、次の通りになります。( )内は1食あたりの税込価格です。送料がかかる場合は、送料込みにして算出してあります。
初回注文の場合(税込・送料込)
1.食宅便(675円)
2.ウェルネスダイニング(740円)
3.つるかめキッチン(786円)
4.メディカルフードサービス(870~997円)
2回目以降の場合(税込・送料込)
1.食宅便(675円)
2.つるかめキッチン(786円)
3.ウェルネスダイニング(848円)
4.メディカルフードサービス(870~997円)
たんぱく質制限食は、他の制限食よりも価格が高く設定されていることが多いです。それだけ調整に手間がかかる制限食なのかもしれません。「初回お試しセット」「初回送料無料」などをうまく使って、お気に入りのサービスを見つけてみてください。
また、いつも同じサービスを利用していると「飽きる」こともあるかと思います。気分で色々使い分けるのもおすすめです!
腎臓病ケアの食事に必要なこと


たんぱく質を減らすだけなら、自炊でも簡単にできるのでは?

腎臓病ケアのためには、低たんぱくにするだけでなく、塩分やエネルギー量の調整も必要です。家庭で計量しながらしっかりやるのは、なかなか難しいんですよ。
腎臓病とたんぱく質の関係
腎臓は、たんぱく質が代謝されてできる老廃物を排泄します。腎臓の機能が衰えてしまうと、老廃物をうまく排泄できなくなります。
たんぱく質を摂取し過ぎると、老廃物が体の中に蓄積され、腎臓に負担がかかり、さらに腎臓の機能が悪化してしまいます。尿毒症などの病気の引き金になることもあります。
そこで、老廃物が体内にたまるのを防ぎ、腎臓の負担を軽減するために、たんぱく質を控えることが必要になってきます。
腎臓病と塩分の関係
腎臓の機能が低下すると、余分な塩分を排泄しにくくなります。そのため、体内に塩分が蓄積され、高血圧の要因となります。
高血圧が引き起こされると、腎臓の血管に負担をかけ、腎臓の機能がさらに低下してしまいます。
そのため、腎臓病をケアするためには、塩分の摂取量を抑えることも重要です。
腎臓病とカロリーの関係
たんぱく質を制限すると、それにつれて摂取カロリーも減ります。カロリーが不足すると、人は不足分を補うため、自分自身の筋肉などのたんぱく質を分解します。
そうするとたんぱく質をたくさん摂取したのと同じ状態になり、排泄時に腎臓に余分な負担がかかります。
そのため、腎臓病の方は、たんぱく質の制限と同時に、適度なカロリー摂取も心がける必要があります。

管理栄養士の監修・設計のもと、たんぱく質、塩分、カロリー、そしてリンやカリウムまで配慮して作られている、宅配サービスのたんぱく質制限食は、腎臓病の方の強い味方になるはずです!
たんぱく制限食は物足りない?


たんぱく制限の食事宅配が腎臓病に便利なのはわかったけれど、肉や魚が少なくて味気ないのでは?

たんぱく制限食は、たんぱく質を減らしつつもカロリーを保つ必要があるので、炭水化物や油脂類をうまく使って、なかなか食べ応えがあるんですよ。
食事を低たんぱくにするには、肉や魚の量を少な目にする必要があります。ですから、たんぱく制限食の宅配弁当は、もちろん焼き肉をガッツリ食べるほどのボリュームさはありません。
けれども、がっかりするほど物足りなくもありません!私はたんぱく制限食の宅配弁当をたくさん食べてみましたが、大変工夫されています。たんぱく質や塩分が制限されているとは、言われなくては分からないと思います。全く「普通のお弁当」のように感じます。
中には結構な量の肉や魚が出てくるので、「これでたんぱく質オーバーしてないの?」と思うことも。また味付けがしっかりしているので「これで塩分控え目なの?」と驚くこともしょっちゅうです。
3食のうち1食だけでも宅配弁当を利用することで、腎臓病ケアのための食事作りの負担がずいぶん減ると思います。管理栄養士の設計のもと、たんぱく質量も塩分もカロリーも厳密に計算されていますから、安心です!どうしても自炊できない時のために、冷凍庫にストックしておくのもいいですね。
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